それまでのテレビドラマでは、主題歌と挿入曲には割合明確な線引きがあり、主題歌がドラマの中で使われることは少なく、挿入されるとしても、インストゥルメンタルにアレンジされたものがBGM的に使われるだけである場合が多かった。このドラマのように、オープニングのタイトルバックで流れた主題歌が、ドラマの山場でトップから再度流される手法は、当時の視聴者に新鮮な驚きを与え、またそのことが、曲のヘビーローテーションにつながり、ヒットの引き金になったとも考えられる。
以降、この手法を受け継いだドラマが民放で量産され、特に同じフジテレビの月9枠から、『101回目のプロポーズ』とCHAGE&ASKAの「SAY YES」(1991年)、『素顔のままで』と米米CLUBの「君がいるだけで」(1992年)、『やまとなでしこ』とMISIAの「Everything」(2000年)など、ヒットの方程式に乗った作品が次々と生まれた。「ドラマの主題歌は必ず当たる」とまで言われ、シングルのミリオンセラーが次々と生まれる現象も、『東京ラブストーリー』と「ラブ・ストーリーは突然に」のコンビが先駆けであった。民放のドラマだけでなく、それまで30年間、ボーカルのあるテーマ曲を使ったことのなかったNHKの連続テレビ小説が、1992年10月開始の『ひらり』で、DREAMS COME TRUEの「晴れたらいいね」を起用して話題を呼び、曲もヒットするという現象も起きた。